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2007年10月25日 (木)

これからの教育は・・・

 全国学力テストの結果が公表されましたが、私立と公立の差、都市と僻地との差が大きく出ていたようですね・・・。また、各県によっても差が出ているところも・・・。特に私立と公立の差が激しいようで、教師の質・学校の質も問題なのかもしれませんね・・・。他にも、親の収入によって学力の差が出たりしていたようです。

また、特に気になったのが基礎問題ができていても、応用問題の成果率が低いようで考える力が、今の子供は低下している気がしました。

記事では、

全国学力テスト:情報読み取る力に課題

 ◇全国・学力学習状況調査

 小学6年生と中学3年生の計約221万人が参加した全国・学力学習状況調査(全国学力テスト)の結果が24日公表され、基礎的な知識の活用が苦手な児童・生徒の実態が明らかになった。過去のテストで課題に挙げられていた記述式問題では、回答が全く記入されていない「無解答率」が中学校数学Bで22・2%の高率を示すなど、依然として改善の兆しが見えていない。同時に行われたアンケートでは授業以外の勉強時間が増えるなど、勉強に前向きな子どもたちの様子も浮かぶ一方、国公私立での格差など経済事情が、学力に影響していることもうかがわせた。【高山純二、加藤隆寛、永井大介、市川明代】

 ◇「考えるゆとり減った」

 小学校算数の「知識」(A)と「活用」(B)では、小5で習う平行四辺形の面積を求める公式を理解していれば、正答できる設問がそれぞれ出題された。知識(A)は単純に式と答えを問う設問=図1=で正答率が96・0%に上った一方、底辺や高さだけでなく斜辺の長さなど情報量が多く盛り込まれた活用(B)の設問=図2=では正答率が大きく落ち込み、18・2%だった。

 小学校国語ABでも、文章を読んで内容の一部を個条書きにする同種の設問が出題され、文章量の少ない知識(A)では正答率が8割を超えたものの、文章量の多い活用(B)では5割を切った。国立教育政策研究所の大槻達也・教育課程研究センター長は「情報量の多い場面で、情報の取り出し方が苦手になっている」と指摘する。

 現行学習指導要領は活用力の向上を目指して「総合的な学習の時間」を導入した。しかし、授業時間の削減も伴っていたことから、桜美林大の芳沢光雄教授(数学、数学教育学)は「教える時間が少なくなり、ゆっくりと考える時間がなくなった。条件反射、丸暗記で教えることが多くなったのではないか」と理由を分析する。

 情報を読み取る力(読解力)に課題があることは、記述式問題でも表れている。記述式問題は、小学校の国語B(正答率62・3%)▽算数B(同45・2%)、中学校の国語A(同72・8%)▽国語B(同65・1%)▽数学B(同46・2%)で出題された。

 このうち、中学校国語Bでロボットと共存する未来社会を想像し、自分の考え方を書く設問は正答率76・5%と高かったが、中学校国語Bで、本の内容を紹介する書店内の広告カードを比較して違いを説明する設問は43・4%にとどまった。今後の学習指導にあたっては「複数の資料を比較し、情報を整理して目的に応じて活用する力を身に着けさせる必要がある」と指摘された。

 ◇「記述式」無回答率、中学数学Bで22%

 記述式の無解答率は▽小学校国語B10・3%▽算数B10・1%、中学校国語A9・7%▽国語B10・3%▽数学B22・2%だった。中学校の数学Bでは無回答率が4割近い設問もあった。

 一方、基礎的な知識を問う知識(A)では、過去の教育課程実施状況調査や全国学力調査と同じ漢字の読み書き問題や計算問題などが小中計25問出題された。40年以上前に行われたテストや対象学年が異なっている場合もあり、単純比較はできないものの、25問のうち22問が過去の正答率を上回った。中学校国語Aの漢字の書き問題「友達に本をカす」(正答=貸す)の正答率は、04年度の調査よりも4・1ポイント低い59・0%だった。

 知識(A)と活用(B)の相関関係について、文部科学省教育水準向上PTの藤野公文・総括リーダーは「活用には知識が必要なため、活用ができる人は知識もある人が多い。しかし、知識があっても活用ができているわけではない」と話している。

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 ◇「勉強が好き」増える 長くなった家庭学習--補充学習サポート、へき地ほど努力

 学習環境や生活習慣についての調査では、03年度の前回調査と比較し「勉強が好き」と答える児童や生徒が増えるなど、学習意欲が高まったほか生活習慣の改善傾向もみられた。学校に対する指導方法についての調査では、放課後や長期休業期間を利用した学習サポートの実施状況は小中学校ともにほぼ半数だった。

 ■猛勉強の傾向強まる

 学校の授業以外の学習時間は、小学生では「1~2時間」が32・3%ともっとも多く、「30分~1時間」がもっとも多かった前回調査より全体的に長くなった。中学生も「1~2時間」が29・7%ともっとも多く前回と同様だが、一方で「2~3時間」も25・7%で、前回と比較すると7・8ポイント上回り、猛勉強の傾向が強まったといえる。

 算数や数学が好きかという質問への答えを、小中学生で比較すると、小学生は65・1%が「当てはまる(好き)」または「どちらかといえば、当てはまる」と答えたが、中学生では51・4%にとどまった。学校で好きな授業があるかという質問でも、小学生の92・8%に対し、中学生は77・6%で、差が開いた。

 ■テレビゲーム

 テレビゲームやインターネットをする時間と正答率の関係は、小学生の国語Aでは、「1時間より少ない」と答えた児童の正答率が83・3%ともっとも高く、「全くしない」は82・2%、「4時間以上」は73・9%。算数Aでは「1時間より少ない」が83・7%、「全くしない」は82・1%、「4時間以上」は73・2%。中学生に対する質問でも、まったく同様の傾向がみられた。

 ■通塾傾向

 学習塾についての質問で、「学習塾に通っていない」と答えたのは小学生の55・1%、中学生の40・2%。地域規模別に比較すると、小学生の場合、特に大都市の47・9%に対し、へき地では73・7%と差が出た。中学生では大都市の33・9%に対し、へき地では69・0%とさらに差が開いた。

 ■学校の指導方法

 学校側への調査では、放課後に補充的な学習サポートをしているかどうかについて、「はい」と答えたのは、小学校の40・9%、中学校の55・4%。地域規模別では、小学校の場合、大都市の29・4%に対し、へき地では57・6%に達したほか、中学校の場合もへき地で65・6%と、へき地の学校が努力している様子が浮き彫りになった。

 一方で、ボランティアなどによる授業サポート(補助)を行ったかどうかの質問では、小学校の36・4%が「よく行った」または「どちらかといえば、行った」と答えたが、うち大都市は49・4%、へき地は21・3%。中学校では18・8%で、うち大都市は24・8%、へき地は14・0%にとどまった。

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 ◇「国私」「公」格差は歴然--中学校、知識(A)で最大19.2ポイント差

 国公私立別に比較すると、平均正答率は国立、私立が公立を上回る結果になった。小学校は知識(A)で7・7~10・0ポイント、活用(B)で13・5~18・0ポイントの差があり、中学校は知識(A)が7・9~19・2ポイント、活用(B)が12・0~22・9ポイントの差がついている。

 多様な子どもたちが入学し、特別支援学校も含む公立とは異なり、国立や私立は入学試験などを実施していることから、文部科学省は「同一に比較するのは難しい」という立場だ。教育コンサルタントの森上展安氏も「入り口で絞っているわけだから、差が出るのは当然」としつつも、基礎的な知識を問う知識(A)で最大19・2ポイントの差が出たことを問題視する。

 森上氏は「基礎的な問題でこれだけ差が出るのは、学校の『指導力』の問題が大きい。次の学習指導要領で単純に授業時間数を増やせばいいのかと疑問符が付くのではないか」と指摘する。

 特に私立は公立よりも高い授業料が必要になる一方、学校マネジメントや成績評価の方法が優れていると言われており、指導力を含めた公立のマネジメント力が問われることになりそうだ。

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 ◇「知識」より「活用」でばらつき--学校別の正答率、小中ともに

 学校別の正答率を見ると、平均正答率が90%以上だったのは小学校が▽国語A788校▽国語B144校▽算数A2015校▽算数B67校。中学校は▽国語A389校▽国語B219校▽数学A294校▽数学B59校。10%未満は小学校が▽国語A5校▽国語B20校▽算数A9校▽算数B12校。中学校は国語A2校▽国語B3校▽数学A6校▽数学B13校。文科省は「特に低い学校は児童・生徒数が少ない学校が大半を占め、正答率の低い子どもがいると影響を受ける」と説明した。

 データの散らばり度合いを示す「標準偏差」の最高値は中学校数学Bの9・7で、同省は「全体としては大きなばらつきはみられない」と判断している。また、小中ともに知識(A)よりも活用(B)でばらつきが大きくなる傾向だった。

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 ■テスト種類別、結果からみた課題

 ◆小学校

 ◇要点のとらえ方--国語A・知識

 インタビューでメモを取る際に工夫すべきことや、スピーチでの注意点を選ぶ問題は、正答率が55・8~57・7%と低かった。要点を簡潔にとらえ、個条書きにしてメモを取ることや、聞き手の反応を確かめながら話すことなどを理解させる必要がある。

 物語の主人公について1文で書かれた内容を、2文の構成にして書き換える問題は正答率が57・9%と低かった。登場人物の関係を押さえながら、心情や性格などをより多面的にとらえることが重要になる。

 ◇情報を取り出す力--国語B・活用

 環境問題に関する文章とグラフを調べ、新聞記事として書き出す問題は、一部の設問で正答率が45・7~49・4%と低かった。目的や課題に応じて情報を取り出し、条件に応じて書くことの指導が必要となる。

 2人の読書感想文を読み比べ、書き方の良さや工夫を評価する問題は、正答率が55・1~56・2%と低かった。抽象的に評価したり、自分の感想を記述するなど、求められた条件に応じていない解答があり、無解答率も高かった。考えをまとめることに課題がある。

 ◇問題からの式連想--算数A・知識

 三つの分数と小数のうち最大の数を見つけ、数直線上に表す問題の正答率が55・9%と低かった。異分母の分数や小数を数直線上に表すなどし、数の意味や大きさについての感覚を豊かにすることが大切。

 四つの文章から「答えが210×0・6で求められるもの」を選ばせる問題は、正答率が54・3%だった。小数の乗法の意味を理解し、問題の場面から式を考えることに課題がある。

 加法と乗法が交ざった計算の順序の決まりを理解させることが必要。

 ◇百分率意味の理解--算数B・活用

 ケーキ店で「全商品が定価の20%引きになる日」と「320円より安い商品が200円になる日」に買い物をした時の価格を比較させる問題は、正答率が29・5%と低かった。百分率の意味を理解して立式できるようにすることが必要。

 乗法の結合法則を使い「25×32」を「(25×4)×8」のように工夫して解く問題は正答率が59%だった。数を多面的に見ることが大切。

 ある計算結果が導かれる理由を、言葉や数式で筋道を立てて説明することにも課題がある。

 ◆中学校

 ◇比喩など表現技法--国語A・知識

 文学作品から自然描写について的確に読み取ったり、比喩(ひゆ)などの表現技法に注意して内容をとらえる問題は正答率が70・5~72・1%と低かった。登場人物の心情描写のみに着目するのではなく、情景描写にも注意しながら、書き手の工夫に着目して読むようにすることが大切。

 手紙文については、書式だけではなく、「相手の名は上に書き、自分の名は下に書いて尊敬の意を表す」などと指導し、形式が持つ意味や考え方も併せて理解させる必要がある。

 ◇朗読時の読み分け--国語B・活用

 芥川龍之介の「蜘蛛(くも)の糸」を展開に沿うよう2分割して朗読する際、どこで区切り、どのように読み分けるかという問いは正答率が69・4%と低かった。読み分け方は正解でも区切る場所を誤っているケースが12・4%あった。描かれた情景について、大体の変化はとらえることができるが、細部を表現に即して読み取ることが不十分。

 文学作品を朗読する学習を意図的に取り入れていく必要がある。朗読では「なぜそのように工夫するとよいのか」を明らかにすることが大切。

 ◇円柱、円すいの比較--数学A・知識

 円柱と円すいの体積を比較する問題の正答率が38・1%と低かった。柱体からすい体に水を移す実験などを通じ、実感を伴って理解できるようにすることが大切。

 さいころで1の目が出る回数について、「6回投げると1回必ず出る」と誤答した割合が27・1%に上った。確率の意味の理解に課題がある。

 反比例のグラフが、比例定数の値によりどう変わるか理解させることが重要。与えられた文字式の意味や、方程式における移項の意味の理解にも課題がある。

 ◇データの単純化--数学B・活用

 「yはxの1次関数であるとみてよいグラフ」の特徴を記述する問題は、正答率が32・1%と低かった。数量の関係を理想化したり、データを単純化したりして処理できるようにすべきだ。

 サッカー大会で2チームが同点1位となるための勝ち点配分を考え、数学的な表現を用いて説明する問題は正答率が43・9~51・1%だった。条件に基づいて、見通しをもって試行を繰り返すことが大切。

 仮定と結論の意味を理解し、証明の構想を立てることに課題がある。

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 ■ことば

 ◇知識(A)と活用(B)

 全国学力・学習状況調査は、国語と算数・数学ともに知識(A)と活用(B)に分けて出題された。知識(A)では実生活にも不可欠で、身につけておかなければ後の学年での学習に影響を及ぼす基本的な知識を問うている。活用(B)は、実生活のさまざまな場面などに知識を応用する力を見る問題となっている。

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 ◇公立学校の都道府県別正答率◇

    小学校                 中学校

     国語A  国語B  算数A  算数B  国語A  国語B  数学A  数学B

北海道 79.4 58.0 76.8 58.6 80.5 70.0 68.6 57.6

青森  85.0 66.0 85.8 66.4 83.8 73.0 73.9 61.2

岩手  83.9 66.0 83.7 63.6 82.7 73.0 68.6 58.2

宮城  80.6 61.0 81.1 61.4 80.8 71.0 70.3 59.4

秋田  86.1 69.0 88.4 68.6 85.4 77.0 77.5 65.3

山形  83.3 64.0 82.6 63.6 84.6 76.0 75.3 64.1

福島  82.2 62.0 83.2 62.1 82.2 73.0 71.7 60.0

茨城  81.1 61.0 80.0 62.9 81.9 73.0 70.6 59.4

栃木  81.7 61.0 81.1 62.1 82.7 74.0 71.9 60.6

群馬  82.2 62.0 82.6 62.9 83.0 74.0 73.9 63.5

埼玉  82.2 64.0 82.1 63.6 81.6 72.0 70.6 60.0

千葉  82.2 64.0 83.2 65.0 81.6 72.0 70.0 60.0

東京  82.8 66.0 83.7 65.7 81.6 72.0 71.4 60.6

神奈川 81.1 63.0 81.1 63.6 81.1 72.0 70.3 60.6

新潟  82.8 64.0 82.1 63.6 83.0 73.0 72.2 60.6

富山  83.9 66.0 85.8 66.4 85.7 77.0 77.2 65.9

石川  83.3 64.0 84.2 64.3 83.8 76.0 76.1 65.3

福井  85.0 67.0 86.8 67.9 84.9 77.0 80.3 67.6

山梨  81.7 62.0 82.1 62.1 82.2 74.0 71.4 61.8

長野  82.2 63.0 83.7 64.3 83.5 73.0 73.1 61.8

岐阜  82.2 66.0 81.6 64.3 83.2 76.0 75.8 65.3

静岡  82.8 65.0 82.6 63.6 83.0 76.0 75.6 63.5

愛知  80.6 62.0 82.6 65.0 82.4 73.0 75.8 64.1

三重  80.6 60.0 81.1 61.4 81.6 71.0 73.1 60.6

滋賀  80.6 60.0 80.5 62.1 80.8 69.0 72.5 58.8

京都  82.8 64.0 85.3 66.4 81.4 72.0 72.8 61.2

大阪  79.4 58.0 80.5 60.7 79.2 65.0 69.4 55.3

兵庫  81.7 62.0 82.6 63.6 81.9 70.0 74.2 61.2

奈良  82.2 63.0 82.6 64.3 83.0 73.0 74.4 61.8

和歌山 81.1 59.0 82.6 62.9 80.3 67.0 72.8 58.2

鳥取  84.4 64.0 84.2 65.0 81.9 72.0 73.3 61.2

島根  81.1 62.0 82.1 62.9 82.4 74.0 71.1 61.2

岡山  80.6 60.0 80.5 62.1 81.9 70.0 71.9 58.8

広島  83.3 65.0 84.7 65.0 82.4 72.0 73.3 60.6

山口  80.6 60.0 80.5 62.1 82.7 73.0 73.3 62.4

徳島  80.6 58.0 81.6 61.4 82.2 71.0 76.4 61.8

香川  83.9 68.0 85.3 67.1 82.7 74.0 76.1 62.9

愛媛  82.2 62.0 82.6 63.6 82.7 72.0 72.5 62.9

高知  81.7 60.0 81.6 60.7 78.1 64.0 62.8 50.6

福岡  81.1 60.0 81.1 61.4 81.1 71.0 70.8 58.8

佐賀  81.1 59.0 82.1 62.1 80.5 70.0 71.7 60.6

長崎  80.6 59.0 83.2 62.1 82.2 73.0 73.6 62.4

熊本  82.8 62.0 83.7 63.6 82.7 74.0 72.8 62.9

大分  80.0 59.0 81.6 60.7 81.6 71.0 72.8 59.4

宮崎  82.2 60.0 83.7 63.6 82.7 74.0 75.0 62.9

鹿児島 82.2 62.0 81.6 61.4 82.4 72.0 70.3 58.8

沖縄  76.7 53.0 76.3 54.3 74.3 64.0 57.2 47.6

平均  81.7 62.0 82.1 63.6 81.6 72.0 71.9 60.6

 ※単位は%

毎日新聞 2007年10月25日 東京朝刊

だったようです・・・。

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