科学・技術

2008年5月30日 (金)

「Flash Player」の脆弱性を狙った攻撃が進行中、最新版に更新を!!!。

中国からのスパム配信が増加しているらしいですが・・・。sign02

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20080509nt0a.htm?from=nwla



日本国内が中心のローカルなソフトの脆弱性への攻撃も増えてきたそうですのでセキュリティ対策は万全に。sign03

http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20080411nt09.htm



そんな中でも、国内外のセキュリティ企業や組織は2008年5月27日以降、「Adobe Flash Player」の脆弱(ぜいじゃく)性を悪用する攻撃が確認されているとして注意を呼びかけている。正規のWebサイトが多数改ざんされて、Flash Playerの脆弱性を突くウイルス(悪質なプログラム)が仕掛けられている。このため、最新版(バージョン9.0.124.0)以外のFlash Playerを使っている場合には、改ざんページにアクセスするだけで被害に遭う恐れがあるそうですので、すぐ最新版にアップデートしましょう。sign03

Adobe Flash Playerのバージョンチェックサイト。

http://www.adobe.com/jp/support/flashplayer/ts/documents/tn_15507.htm

Adobe Flash Playerの最新版ダウンロードサイトです。

http://www.adobe.com/shockwave/download/download.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash



最新版では、なかったら、大至急アップデートしましょう。sign03

でないと、被害が拡大します。bomb










ログスター















☆ 数々のメディアに取り上げられたメガヒット商品で健康維持を。heart04




内堀醸造 飲む酢4種4本セット(りんご・パイン・ライチ・ブルーベリー)
希望小売価格 3,150円 →販売価格 2,940円

忙しくて少々バテ気味の方に、元気がでる飲み物。note

飲めるお酢ブームの草分け的なメーカー「内堀醸造」さんが手がける、最高の風味と味わいを備えた「飲めるお酢」の決定版♪。

果汁を発酵させて作った果実酢に、さらに果汁をプラスして仕上げられてます。だからこの色は、果汁そのものの色。

合成のものが多い果実酢の中で、無添加・無着色はとっても珍しいのだそうです!。

果実の味と香りがそのまま生きていて、とっても飲みやすいし、料理にも使えると大評判です。

今回は中でも人気のりんご・ブルーベリーと、夏らしいライチ・パイナップルの4本セットを。sign03









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2008年4月22日 (火)

【すごいぞ日本】1

 こんな素晴らしい技術が、日本にあったんですね!。sign02

現在の地球温暖化に歯止めをかけることができる素晴らしいシステムですので、先進諸国はもちろん、その他の国々にも、もっと普及するとイイですね。happy02



重厚長大健闘中(1)

2008.4.22 11:11

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風をはらむ巨大回転翼。重厚長大産業技術陣の復活の象徴でもある=横浜市金沢区の三菱重工業横浜製作所金沢工場

逆風に耐え「最強」の評価

 海から吹く風を受け、巨大な回転翼が回り始めた。東京湾に臨む三菱重工業横浜製作所金沢工場で昨年8月、運転を開始した「MWT95/2・4」は、陸上に立つ風車としては世界最大・最強である。翼の回転部分(ローター)の直径が95メートル。みなとみらい21の大観覧車(約100メートル)とともに横浜の新名所ともいうべき湾岸景観を形成するこの風車こそが実は、環境の時代を迎えたわが国重厚長大産業の雄、三菱重工技術陣が「自信を持って世界に売り出せる」と胸を張る最新鋭商品でもある。

 風力発電用の風車はローターの直径が大きいほど発電量が増える。だが、あまり大きいと風圧に耐えきれず、翼が折れてしまう。巨大化は常に1・2・3の原則とのにらめっこだ。

 出力はローター径の2乗に比例するが、荷重は3乗になる。例えばローター径を2倍にすると出力は4倍だが、荷重は8倍に跳ね上がる。つまり壊れやすくなるのだ。頑丈な風車は作ろうと思えば作れる。だが、発電量との見合いで、経済的に成り立たなければ、商品化はできない。

 クリーンなエネルギーとして注目される風力発電。風の力で翼を回し、その回転エネルギーを発電機に伝えて電気エネルギーを得る仕組みだが、風が吹くだけで簡単に電気エネルギーが取り出せるわけではない。その中身は技術、ノウハウの結晶といっていい。

 三菱重工の強みは造船、航空機、タービンなどで培った要素技術の蓄積があることだった。その総合力を生かし、昭和55(1980)年から日本で唯一、大型の風力発電機を自力で作り続けてきた。

 しゃれにもならない話だが、風車に対しては当初、逆風が強かった。採算が取れずに幾度も撤退の危機に見舞われ、社内でも「お荷物」と揶揄(やゆ)されてきた。

 海から吹く風を受け、巨大な回転翼が回り始めた。東京湾に臨む三菱重工業横浜製作所金沢工場で昨年8月、運転を開始した「MWT95/2・4」は、陸上に立つ風車としては世界最大・最強である。翼の回転部分(ローター)の直径が95メートル。みなとみらい21の大観覧車(約100メートル)とともに横浜の新名所ともいうべき湾岸景観を形成するこの風車こそが実は、環境の時代を迎えたわが国重厚長大産業の雄、三菱重工技術陣が「自信を持って世界に売り出せる」と胸を張る最新鋭商品でもある。

 風力発電用の風車はローターの直径が大きいほど発電量が増える。だが、あまり大きいと風圧に耐えきれず、翼が折れてしまう。巨大化は常に1・2・3の原則とのにらめっこだ。

 出力はローター径の2乗に比例するが、荷重は3乗になる。例えばローター径を2倍にすると出力は4倍だが、荷重は8倍に跳ね上がる。つまり壊れやすくなるのだ。頑丈な風車は作ろうと思えば作れる。だが、発電量との見合いで、経済的に成り立たなければ、商品化はできない。

 クリーンなエネルギーとして注目される風力発電。風の力で翼を回し、その回転エネルギーを発電機に伝えて電気エネルギーを得る仕組みだが、風が吹くだけで簡単に電気エネルギーが取り出せるわけではない。その中身は技術、ノウハウの結晶といっていい。

 三菱重工の強みは造船、航空機、タービンなどで培った要素技術の蓄積があることだった。その総合力を生かし、昭和55(1980)年から日本で唯一、大型の風力発電機を自力で作り続けてきた。

                   ◇

 成熟産業のレッテルを張られた重厚長大産業が成長分野に経営資源を移し始めている。造船、鉄鋼といった本業は旺盛な外需もあって、いまでこそ復調しているとはいえ、中国など新興国が台頭する中で、比較優位の現状にあぐらをかいていることはできない。



環境問題に一石を投じることが出来るシステムだと思いますが、問題は民間企業が開発したものですので、その開発費や利益を得るために莫大な価格にならないような企業努力をして欲しいものです。 できれば、貧しい国には貸し出しする制度などがあれば・・・。

太陽光発電と並び、自然を利用した環境に優しい技術なのですから・・・。

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2007年12月20日 (木)

果たして、日本の再生は・・・

  果たして、日本は再生できるのでしょうか・・・。

退路断つ「覚悟の戦略」を

2007.12.20 03:43

このニュースのトピックス:やばいぞ日本

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山折哲雄氏

本紙連載「やばいぞ日本」(7月3日付から66回)を受けて、日本の劣化の原因や克服策を探ろうという座談会が産経新聞東京本社で開かれた。出席者は宗教学者の山折哲雄、JR東海会長の葛西敬之、元外務省中東アフリカ局参事官の宮家邦彦、一橋大学客員教授の中満泉の4氏(本文は敬称略)。約1時間半の論議は、以下の救国シナリオに集約された。(1)日本は危機的な状況を迎えているのに、日本人は深刻さに気付いていない(2)競争力を強めるため、退路を断って思い切った改革を断行する(3)そのためには「覚悟の戦略」をもったリーダーが必要だ(4)年長者が次世代をきちんと教えて人間関係を安定させるーなど。(司会は「やばいぞ日本」取材班キャップ、中静敬一郎・論説副委員長)

葛西敬之氏

--解決策はいかがですか

 山折 異論があるかもしれないが、私は「経済成長率信仰」を根本的に変える必要があるのではないかと考えています。経済成長率さえ維持していけば、年金の問題も税金の問題も解決すると言わんばかりのことを政治家も経済人も言い出している。しかしね、もう世界全体が限界に来ている。この信仰に鍬(くわ)を入れることを、まず日本が率先すべきじゃないかと思う。

 大和言葉には「腹八分」といういい言葉があります。これは日本人のライフスタイルに直結した観念であり、感覚です。ところがね、若い者と一緒に居酒屋に行くと、飲み放題、食い放題の店があふれかえっている。食べよう、ばかりです。こういうものに歯止めをかけるため、「腹八分」という考え方はいろんな面で適応可能性を引き出すメッセージだと思います。

 それと経済成長率信仰の見直しは結びつく。ただ、経済が停滞していいのかといわれると困るが、「経済持続力」といった言葉もある。

 葛西 日本で抜本的な改革がなされた時期は、明治維新と大東亜戦争の敗戦です。いずれも外的要因による「非連続的改革」です。だから非連続的改革をやってみたらいいと思う。

 真っ先にやりやすいのは、公共事業と教育です。日本は今、土建立国になっているから、これから先、これまでのような国でやる公共事業では、一切新規の建設はやらない。いままで建設したものを21世紀の間、いい状態で使うためのメインテナンスの投資しかやらないことをまず決める。

 教育改革では、考える力をつけるための基礎と、集団で授業を受けることによって社会的な規律を身につけることに絞る。子供の数はどんどん減り、先生は大量に退職している。こんな絶好の機会はないので、先生の採用および教育予算は子供の減少に比例して抑制する。個別の施策のために抑制を解除する場合は、案件ごとに教育再生管理委員会のような組織が判定する。

 こうすると、公共事業と教育が退路を断たれた形になる。非連続的な改革の発火点になり、いろんなことが動き出すきっかけとなるかもしれない。相当乱暴な議論ですが、国鉄改革の場合はまさにそうだったわけです。

 宮家 おっしゃる通りで、非連続的な形でしか日本は改革ができない。外圧がなければ、もしくは環境が激変しない限りできない。今の日本では山折先生が言われた良質の集団主義が劣化し、その中で個人主義も劣化している。こう言うと不愉快かもしれませんが、まだ落ちるところまで落ちていない。落ちて、1億2800万人全員が「これはダメだ」と思わないと、一致団結して改革しない。その間は改革しようとする立派な人の足をみんなで引っ張るだけです。

 中満 倫理観の低下を私たちが感じていても、日本人ほど緻密(ちみつ)で勤勉でモラルが高い国はありません。

 ただ難しいのは、これらの長所、強みが実は短所、欠点と紙一重です。緻密で勤勉だからこそ、いざというときにダイナミックな考え方ができず、リーダーシップを取る人間が出てこない。対外的な関係を築くときに相手を信頼し過ぎて主張しない。こういう性質を表裏一体で持っているからこそ、改革が難しい。だが、逆にそれらを両方得ることができれば、ものすごいパワーになると思います。

 日本の劣化といいますが、例えばマンガやアニメの文化力は1960年代のビートルズに匹敵するぐらいの浸透力を持っている。しかしそうした力を結集するようないい意味での組織力、行動力が今、欠けています。

 「日本と世界」ではなく、「世界の中の日本」へ、発想を転換するため、英語を公用語化するような思い切ったことが必要ではないでしょうか。

 ■英語の公用語化検討を 中満氏

 --英語だけの公用語化ですか

 中満 もちろん国語化ではなく、日本語との併用です。官僚組織では重要な文書を必ず日本語に訳す。いかに時間と労力を使っているか。それを一切やめ、「そのまま読む」とすれば、英語を学ばなければ仕事ができなくなる。必要に迫られるわけです。

 山折 明治以前では、中国文明と日本文明はそういう共存関係でした。漢字文化を日本列島文化は消化した。それをやれということですね。

 葛西 江戸時代に2、3歳のころから漢文を読ませたような教育を一部の人に施すのはいいかもしれません。しかし、植民地のように他国の言葉で仕事をしなくてはならなくなったときには必ず支配される。

 以前、外資と対等合併した会社の社長に「社内の公用語は何だ」と聞いたら「英語だけだ」というので、「あなたの会社はもう負けたということだ。いずれダメになります」と言いました。その会社は半年後につぶれた。

 英国が、「英国病」(注3)と言われるように没落が危惧されながらも地位を保ったのは、英語が世界の覇権言語だったからです。日本語はそうではない。日本がこれから生き残るには、だれかと手を組むことが必要です。

 相手を間違えたら滅びる。それはやっぱり米国であり、小泉、安倍両氏は正しい。日米同盟が基軸であることに異を唱える人々は、ものの本質を見誤っていると思う。

 現実的な処方箋(せん)は、太平洋を内海とする密接な日米関係をつくることです。その方向に動けば、「日本病」が進んでもなんとかなると思う。

 宮家 日本が劣化することで、その正しい政策ができなくなる可能性があるのが怖い。

 葛西 山折先生の経済成長率信仰見直しには全く同感です。経済成長による税収増を重視する「上げ潮路線」は疑問です。必要なのは、厳(きび)しめの想定による日本経済の正確な将来予測であり、その試算に基づいた処方箋を現実的に考えなければならない。

 政府は消費税率論から逃げているが、国鉄の運賃値上げと一緒で、ずっと逃げて最後にドカンと値上げしたらうまくいかなかった。それと同じことになるような気がする。

 山折 いまよく「国家戦略」という言葉を使うが、その場合の戦略を作り上げる方法は常に目的合理性に基づいている。しかし、例えば明治維新における政治家たちがやったのは、目的合理性に基づく認識はもちろんあったと思うが、それ以上に「覚悟の国家戦略」だった。

 今の日本社会にとっても重要なのは「覚悟の戦略」と思う。葛西さんが言われたようにいろんな見取り図を作って、その中で選択する。これは合理的に説明できない場合があるわけです。そのときにどう覚悟するか。それがない。「覚悟の戦略」という発想が。

 宮家 グローバル化への危機意識をみんなに持ってほしい。とりわけ政治家です。なぜなら政治決断をしない限り、われわれが言ったことはすべて絵に描いた餅(もち)。しかし国会が衆参両院でねじれ、今のままでは本当に大事な政治決断をするチャンスを失う。政争をやっている暇はない。

 中満 思い切った政策を行っても、効果が国レベルで出てくるには時間がかかる。5年ぐらいのうちに思い切ったことをやり始めないと、間に合わなくなってしまう。

 --問題はリーダーですね

 葛西 リーダー教育は必要と思う。でも、例えば文部科学省の審議会で議論をして、国全体のシステムとしてリーダーを育てる仕組みを作るのは不可能だ。そこで、私は志を同じくする民間企業数社とともに、リーダーの卵を育てる中高一貫校を2006年、愛知県に開校した。一粒の種をまく、その動きがいくつか集まったときに何かが出てくる。自分にやれることをやっていこうと思っています。

 聞いた話ですが、米国人の最も多くの人たちが一番信頼するのが「米軍」だと答えるそうです。私の米国の知人をみてもそれはうなずける。高給をもらわず、強ぶらず、自己抑制の効いていて、しかも積極果敢である。

 いわゆる昔のいい米国のリーダーシップが残っている。日本の霞が関にはそれに当たるものがない。

 宮家 絶対ない(笑)。

 葛西 ビジネスの世界はもっといません。リーダーを育てるには時間がかかります。

 中満 どんな職場組織でも、入って2、3年たつと「この人は将来リーダーになるだろうな」という人間は大体見えてくる。そういう人材を育てる意識的な努力がもっとなされた方がいい。要するに、どんどん責任を与え、失敗を含めて自分で学び取らせていく。そうした取り組みが霞ケ関はもちろん、ビジネスの世界でもなされていけば、将来のリーダーの卵が生まれてくるのではと思います。

 山折 歴史に学べば、日本の改革革命で最も見事な成功例は明治維新。あれは無血革命に近い。前提は江戸城無血入城です。そこに西郷隆盛(注4)と勝海舟(注5)というリーダーがいます。彼らが何を最終的に目標にしていたかというと、前述した聖徳太子の「和」の問題が出てくる。その意味で集団主義は非常に根が深い。

 私は、明治維新で示されたリーダーたちの一種の集団主義、和の精神は、いつでも死を覚悟していたと思う。

 よく非暴力、平和主義というとインドのマハトマ・ガンジー(注6)が想起されますが、ガンジーも死を覚悟し、最後は暗殺された。絶対平和主義を唱える日本人はそこを見ていない。日本人がこの甘さを乗り越え、その上で明治無血革命の集団主義、和の精神をどう質を高めて継承するかです。

 葛西 明治になって大久保利通(注7)は暗殺された。

 山折 毎日暗殺の危機感の中で活動していたわけでしょう。すごいと思いますよ、その精神力は。

(3-2)

2007.12.20 03:42

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葛西敬之氏

--解決策はいかがですか

(3-3)

2007.12.20 03:42

このニュースのトピックス:やばいぞ日本

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中満泉氏

■脅威を認識していない 葛西氏

 --中国をどう見ますか

 中満 私は敵とは思っていない。しかし中国ときちっとした付き合い方を日本が考えなければいけない。

 葛西 敵というと言葉はきついが、中国は核ミサイルの照準を日本に合わせて配備している。これは脅威です。脅威に対しては抑止力を持たなくてはならない。それは日米同盟です。

 日米同盟がきちんとしていると、日中関係は良くなる。ところが、日米同盟に楔(くさび)が打てると思うと、日中関係は悪くなる。

 宮家 日本が初めて本当の中国を知り始めたのは最近です。天安門事件(注8)以降、やっと中国がどういう国かわかってきた。戦前を含めて一種の理想主義と空想主義と思い込みで互いに本当の実態を知らなかった。これからですよ、本当の日中関係は。

 葛西 私は日本の運命を最後に決するのは目を覚まさせる状況が来るかどうか、まさに天命なんだと思う。中国の脅威が具体的に何かの動きになったときに、日本人がいくら寝ようと思っても頭から水をかけられたように目が覚めざるを得ない状況が来れば、日本は助かる。そうでなければ助からない状況に今あるような気がする。

 宮家 ショック療法的なことが起これば本当にいい。そうしたら、この国はドーッと集団で変わる。その危機を感じなかったら、今のままです。

 ■「明治無血革命」に学べ 山折氏

 山折 今、天命とおっしゃったけれど、世界の国はずっと「生き残り戦略」を考えてきた。一方、アジアには、すべてのものが被害を受けるならば共に滅びの道を歩もうという「無常戦略」がある。「万葉集」や「平家物語」などには、全部この無常観が流れ、滅びゆくものに対する共感、弱者・敗者に対する思いやりがみられる。

 明治無血革命の底に流れているのも一種の無常感覚であり、無常戦略です。債権債務の同等を主張するのではない。「債務至上主義」といってもいいような、感謝とか恩という感覚、考え方です。これを国際関係に反映させれば、決して完全な滅びの道を歩むことはあるまいと。そこは覚悟ですよ。そのときに「天命」といった言葉が出てくる。無常戦略か、生き残り戦略か、人類はその岐路に立っている気がします。大風呂敷を広げてしまいました(笑)。

 --ありがとうございました。

                   ◇

【プロフィル】山折哲雄

 やまおり・てつお 宗教学者。東北大学文学部卒。東北大学助教授、国立歴史民俗博物館教授、白鳳女子短大学長、京都造形芸術大学院長、国際日本文化研究センター所長など歴任。著書に「親鸞をよむ」「日本文明とは何か」「近代日本人の宗教意識」など。76歳。

                   ◇

【プロフィル】宮家邦彦

 みやけ・くにひこ AOI外交政策研究所代表、立命館大学客員教授。東大法学部卒。1978年外務省入省、日米安保条約課長、在中国大使館公使、在イラク大使館公使、中近東アフリカ局参事官で退職。2006年10月から今年9月まで総理大臣公邸連絡調整官。54歳。

                   ◇

【プロフィル】葛西敬之

 かさい・よしゆき JR東海代表取締役会長、国家公安委員、政府の教育再生会議委員。東大法学部卒。旧国鉄の分割民営化を推進し、1987年JR東海取締役、95年代表取締役社長、2004年から現職。著書に「未完の『国鉄改革』」「国鉄改革の真実」。67歳。

                   ◇

【プロフィル】中満泉

 なかみつ・いずみ 一橋大学客員教授、外務省海外交流審議会委員。米ジョージタウン大学大学院修了。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)サラエボ事務所長、国連本部事務総長室国連改革チーム・ファーストオフィサー。共著に「国際協力を仕事として」。44歳。

 --日本の現状をどう見ますか

 山折 連載を拝見して、日本社会の劣化が行くところまで行き、この先は沈没しかないのか、と感じた。

 戦後60年、われわれの社会は家庭でも学校でも職場でも「人間関係が大事だ」と言い続け、その結果、人間関係そのものが非常に不安定になった。

 何が欠如していたのかというと、親子や師弟の関係でも、技術や知識を年長の者が次の世代にきちんと教えていくという教育の垂直軸というものを問題にしなかった。これがかえって人間関係そのものの基礎を崩した。

 それから水平軸が横並びの平等主義となり、互いの足を引っ張る構造を作り上げた。垂直軸がしっかりしていれば、嫉妬(しっと)や怨念(おんねん)はかなりコントロールされる。それが正当な人間関係の中に吸収されず、ライバルや憎しみの相手に向けられ、社会の中に蓄積している。子殺し、親殺しなどの残虐な事件が多発しているが、蓄積した嫉妬や怨念が外に向かうと殺意になり、内に向かうと自殺を引き起こす。外にも内にも向けることができない人間は行き場を失って鬱(うつ)になっている。

 教育を中心にあらゆる社会組織の中に垂直軸と水平軸という立体的な体系を築き上げなかったことが問題だ。

 葛西 戦後の日本は、すべての人の考え方が内向きになっている。国というものは中を束ね、外に向かって戦略的に自己主張することにより、国益を推進するための組織でなければならず、そのためにリーダーが必要だ。

 これが明治以来の近代化のプロセス。担い手は戦うことを職業とする武士だったが、戦後日本は、その戦うことを否定することから始まっている。

 ですから国を守ろうとか、あるいは企業も役人も、外に向かっていかに競争力を強めていくかということをだんだん考えなくなり、内ばかり見るようになった。仕えやすい上司、付き合いやすい同僚、使いやすい部下がいいということになり、そういう人が組織の中で重んじられる形になっている。

 冷戦時代に米国の保護下で日本が自分で自分を守らなくてもいい、という、ある種の温室の中では、その仕組みは機能し得たと思う。ところが、冷戦崩壊後に米国から突き放され、あるいはバッシングされる事態になって、四分五裂の迷走状況になったまま、それがいまだに続いている。

 すべてにおいて受動的で、主導性を失ったのが日本の戦後の特色。小泉元首相、安倍前首相はその中でリーダーシップを発揮しようとしてある程度成功したが、今また逆戻りし、帆もエンジンも舵もない状況になっている。

 宮家 この連載には日本の劣化が書かれている。個人の劣化では教育の問題や政治家・役人の体たらく、社会の劣化では国家戦略のなさ、縦割り主義などが繰り返し指摘されている。

 私が印象的だったのは、ままごとで「お母さん役のなり手がなく、子供たちはペット役をやりたがる」という記事(11月8日付)です。子供たちの世代から変質が始まり、劣化がかなり深く進行していることは衝撃でした。

 中満 12月4日発表の経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査で、一番ショックだったのは日本の生徒の学習意欲が他の先進国と比べて格段に低いこと(注1)。理由を考えると、恐らく目的意識がなくなってしまったのではないでしょうか。

 戦後ずっと米国に追いつき追い越せ、と一丸となって頑張ってきたのが、実際豊かになってみて、そのあと一体どこに行ったらいいのか、その後の方向性がどうも見えてこない。そのことが、日本の現状で一番危惧(きぐ)すべきことだと考えます。

 --なぜ、こうなったのでしょう

 中満 根本的な問題点は、いい意味での「個」が日本では確立していない。当事者意識がすべてのレベルで非常に希薄であることが原因と考えます。個が確立していることは個人主義とは違う。個が確立していないと主体的にものを考えず、誰かがきっと何かを考えてくれ、それに従ってやっていけば、これまで通り豊かな生活ができるのではないか、と思っている。

 明治維新以降、日本は均質的に非常にレベルの高い国民を公教育を通してつくることに成功したと思う。

 しかし冷戦終了とグローバル化によって環境が激変した。それに対応するには集団で均質的な人間が集まったグループでは無理がある。かなり思い切った方策で教育の方針を変えるなどの改革が必要だったのに、常識の枠の中で、いってみれば箱の中の改革のようなことしかやってこなかった。

 個が確立していないことは、国際的にみれば個人レベルで国際標準で競争できる人間の数が、国のサイズからみるとあまりにも少ないことに表れている。国際的な外交政策においても、日本を守ってくれるのは米国か国連かという、全く二者択一的な、非常に単純な議論しかなされていない。

 日本を守るのは日本です。日米同盟とか国連とかをうまく使いながら、日本の大きな戦略を自分たちが考えていかなければいけないのに…。

 ■個人の力 組織に生かせ 宮家氏

 宮家 僕はグローバル化の問題にとどまらず、どうしても1945年に行き着くだろうと思っている。敗戦を境にすべてが変わったとは思いませんが、集団主義的なものから個人主義的なものへの流れ、もしくは集団主義と個人主義との葛藤(かっとう)が、いまだ克服されていないような気がしてならない。

 私はアラブ人や中国人と付き合うことが多いが、彼らはうらやましいくらい個人主義的だ。ただ、彼らが作る組織は見事にダメです。同じ個人主義でも、欧米諸国は個人と組織の調和をうまく図っており、個人の力が組織的に生かされるようになっている。

 しかし日本の場合は個よりも集団、組織のほうが大事だった。敗戦後の占領下で激変があり、戦前の集団主義的なものが、個人主義的なものへと大きく流れが変わった。実際に教育など一部の分野では個人主義ですべてが動き始めた。ところが、社会全体ではまだ集団的なものが残っている。 

 今のいろいろな変化に対応できない最大の理由は、個人主義的な人たちが多数になってきているのに、その新しい統治の手法がまだ確立していないことにあるのではないでしょうか。

 葛西 戦前と戦後とで、私はそんなに変わっていないような気がする。例えば戦争に突入したときの形を見るとドイツやイタリアは明らかに強いリーダーがいて、リーダーシップに引きずられて戦争に入っている。日本は全く逆で、軍部が独走したというよりも、あれはリーダーシップ不在の中で民意に迎合して戦争に突入した。

 リーダー不在は、日本が島嶼(とうしょ)国家であり、安全や繁栄が決定的に脅かされることはないという風土から来ているのではないか。

 聖徳太子が十七条憲法で「自分は必ずしも聖ではなく相手は必ずしも愚ではない」「たくさんの人の意見に従えばいい」としているのは、まさに日本型の非リーダーシップ的リーダーであり、その原点です。

 日本でのリーダーシップ発揮の時期は幕末でしょう。西洋の植民地化に対抗する形で必要やむを得ず出た。

 戦後、敗けて国は滅びたが、うまい具合に朝鮮戦争が起き、米国が日本を共産主義の防波堤として徹底的に保護する仕組みになった。それで日本人はリーダーシップというものを学ばず、国策を自分で考えないで、黙って冷戦のレジームの中できちんと努力さえすればいいという風になった。

 本当は今、幕末と同じぐらい日本は独立あるいは存在の危機を迎えている。中国の存在はまさに脅威です。にもかかわらず、そのことを認識すらしないという、そこに今の問題がある。幕末の侍たちは認識していた。

 今の国の指導者たる政治家の一部は認識していない。その認識すら失ったのは、憲法9条と東京裁判によって作られた歴史的歪(ゆが)みのせいです。誤った歴史認識に日本人は縛られ、思考停止している。

 山折 個の確立ですが、ヨーロッパ近代の社会が作り出した個は、ヨーロッパ近代人の人間観と非常に深いかかわりがある。根本は「人間とはそもそも疑うべき存在だ」という認識。これは非常に徹底している。

 デカルト(注2)の「われ考える故にわれあり」の「われ考える」は「われ疑う」。徹底的に疑う主体としての個が存在したから、自然科学が発達し、そこにヨーロッパ近代の精神性が出る。ただ、個と個の関係性が疑うべきものでは社会を作れない。民族国家を形成するための2つの条件がありました。1つは「一神教の信仰」で、もう1つは「契約の精神」です。

 日本社会はこの2つの条件を欠いている。その代わりに日本人は「人間とはそもそも信頼すべき存在だ」という人間観を作り出した。ところが、現実には人間は裏切り続ける存在です。

 このジレンマを乗り越えるために作り出したのが、「組織を裏切るな」というモラルだったと思う。ここに集団主義の宿命的な問題が出てくる。信頼すべき人間同士のコミュニティーを強化するためにどうしても集団的な力に頼る以外にない。超越的なものが存在しないわけですから。そこから組織に対する裏切りが、人殺しより重い最高の悪とされたのです。

 そうした日本固有の社会構造、人間観があり、その上に近代以降、ヨーロッパの個人主義、個の自立という思想を受け入れた。明治以降のリーダーたちは必死になって調和させようとした。これは調和させる以外にない。あれかこれかの問題ではないですから。

 アジア全体の中では日本の維持してきたこの集団主義は、かなり良質の集団主義だと思う。個人主義を抱え込んだ集団主義、あるいは集団主義を内面化した個人主義。今はその良質の部分をどう発展させるかという岐路に来ていると非常に強く感じる。

 やはり、現代の日本には、協力なリダダーシップを発揮できおる人物が不可欠のようですね・・・。あらゆるしがらみを無視してでも、日本国民や国益になることを実行できる人物が登場できると良いと思うのですが・・・・。しかし、集団でしか、大きな行動ができない方が多い気もします。

このままでは、本当に日本の発展に貢献できるような子供達が育つのでしょうか・・・。

まずは、役人天国の現状を打破するしかないでしょう・・・。

 山折 異論があるかもしれないが、私は「経済成長率信仰」を根本的に変える必要があるのではないかと考えています。経済成長率さえ維持していけば、年金の問題も税金の問題も解決すると言わんばかりのことを政治家も経済人も言い出している。しかしね、もう世界全体が限界に来ている。この信仰に鍬(くわ)を入れることを、まず日本が率先すべきじゃないかと思う。

 大和言葉には「腹八分」といういい言葉があります。これは日本人のライフスタイルに直結した観念であり、感覚です。ところがね、若い者と一緒に居酒屋に行くと、飲み放題、食い放題の店があふれかえっている。食べよう、ばかりです。こういうものに歯止めをかけるため、「腹八分」という考え方はいろんな面で適応可能性を引き出すメッセージだと思います。

 それと経済成長率信仰の見直しは結びつく。ただ、経済が停滞していいのかといわれると困るが、「経済持続力」といった言葉もある。

 葛西 日本で抜本的な改革がなされた時期は、明治維新と大東亜戦争の敗戦です。いずれも外的要因による「非連続的改革」です。だから非連続的改革をやってみたらいいと思う。

 真っ先にやりやすいのは、公共事業と教育です。日本は今、土建立国になっているから、これから先、これまでのような国でやる公共事業では、一切新規の建設はやらない。いままで建設したものを21世紀の間、いい状態で使うためのメインテナンスの投資しかやらないことをまず決める。

 教育改革では、考える力をつけるための基礎と、集団で授業を受けることによって社会的な規律を身につけることに絞る。子供の数はどんどん減り、先生は大量に退職している。こんな絶好の機会はないので、先生の採用および教育予算は子供の減少に比例して抑制する。個別の施策のために抑制を解除する場合は、案件ごとに教育再生管理委員会のような組織が判定する。

 こうすると、公共事業と教育が退路を断たれた形になる。非連続的な改革の発火点になり、いろんなことが動き出すきっかけとなるかもしれない。相当乱暴な議論ですが、国鉄改革の場合はまさにそうだったわけです。

 宮家 おっしゃる通りで、非連続的な形でしか日本は改革ができない。外圧がなければ、もしくは環境が激変しない限りできない。今の日本では山折先生が言われた良質の集団主義が劣化し、その中で個人主義も劣化している。こう言うと不愉快かもしれませんが、まだ落ちるところまで落ちていない。落ちて、1億2800万人全員が「これはダメだ」と思わないと、一致団結して改革しない。その間は改革しようとする立派な人の足をみんなで引っ張るだけです。

 中満 倫理観の低下を私たちが感じていても、日本人ほど緻密(ちみつ)で勤勉でモラルが高い国はありません。

 ただ難しいのは、これらの長所、強みが実は短所、欠点と紙一重です。緻密で勤勉だからこそ、いざというときにダイナミックな考え方ができず、リーダーシップを取る人間が出てこない。対外的な関係を築くときに相手を信頼し過ぎて主張しない。こういう性質を表裏一体で持っているからこそ、改革が難しい。だが、逆にそれらを両方得ることができれば、ものすごいパワーになると思います。

 日本の劣化といいますが、例えばマンガやアニメの文化力は1960年代のビートルズに匹敵するぐらいの浸透力を持っている。しかしそうした力を結集するようないい意味での組織力、行動力が今、欠けています。

 「日本と世界」ではなく、「世界の中の日本」へ、発想を転換するため、英語を公用語化するような思い切ったことが必要ではないでしょうか。

 ■英語の公用語化検討を 中満氏

 --英語だけの公用語化ですか

 中満 もちろん国語化ではなく、日本語との併用です。官僚組織では重要な文書を必ず日本語に訳す。いかに時間と労力を使っているか。それを一切やめ、「そのまま読む」とすれば、英語を学ばなければ仕事ができなくなる。必要に迫られるわけです。

 山折 明治以前では、中国文明と日本文明はそういう共存関係でした。漢字文化を日本列島文化は消化した。それをやれということですね。

 葛西 江戸時代に2、3歳のころから漢文を読ませたような教育を一部の人に施すのはいいかもしれません。しかし、植民地のように他国の言葉で仕事をしなくてはならなくなったときには必ず支配される。

 以前、外資と対等合併した会社の社長に「社内の公用語は何だ」と聞いたら「英語だけだ」というので、「あなたの会社はもう負けたということだ。いずれダメになります」と言いました。その会社は半年後につぶれた。

 英国が、「英国病」(注3)と言われるように没落が危惧されながらも地位を保ったのは、英語が世界の覇権言語だったからです。日本語はそうではない。日本がこれから生き残るには、だれかと手を組むことが必要です。

 相手を間違えたら滅びる。それはやっぱり米国であり、小泉、安倍両氏は正しい。日米同盟が基軸であることに異を唱える人々は、ものの本質を見誤っていると思う。

 現実的な処方箋(せん)は、太平洋を内海とする密接な日米関係をつくることです。その方向に動けば、「日本病」が進んでもなんとかなると思う。

 宮家 日本が劣化することで、その正しい政策ができなくなる可能性があるのが怖い。

 葛西 山折先生の経済成長率信仰見直しには全く同感です。経済成長による税収増を重視する「上げ潮路線」は疑問です。必要なのは、厳(きび)しめの想定による日本経済の正確な将来予測であり、その試算に基づいた処方箋を現実的に考えなければならない。

 政府は消費税率論から逃げているが、国鉄の運賃値上げと一緒で、ずっと逃げて最後にドカンと値上げしたらうまくいかなかった。それと同じことになるような気がする。

 山折 いまよく「国家戦略」という言葉を使うが、その場合の戦略を作り上げる方法は常に目的合理性に基づいている。しかし、例えば明治維新における政治家たちがやったのは、目的合理性に基づく認識はもちろんあったと思うが、それ以上に「覚悟の国家戦略」だった。

 今の日本社会にとっても重要なのは「覚悟の戦略」と思う。葛西さんが言われたようにいろんな見取り図を作って、その中で選択する。これは合理的に説明できない場合があるわけです。そのときにどう覚悟するか。それがない。「覚悟の戦略」という発想が。

 宮家 グローバル化への危機意識をみんなに持ってほしい。とりわけ政治家です。なぜなら政治決断をしない限り、われわれが言ったことはすべて絵に描いた餅(もち)。しかし国会が衆参両院でねじれ、今のままでは本当に大事な政治決断をするチャンスを失う。政争をやっている暇はない。

 中満 思い切った政策を行っても、効果が国レベルで出てくるには時間がかかる。5年ぐらいのうちに思い切ったことをやり始めないと、間に合わなくなってしまう。

 --問題はリーダーですね

 葛西 リーダー教育は必要と思う。でも、例えば文部科学省の審議会で議論をして、国全体のシステムとしてリーダーを育てる仕組みを作るのは不可能だ。そこで、私は志を同じくする民間企業数社とともに、リーダーの卵を育てる中高一貫校を2006年、愛知県に開校した。一粒の種をまく、その動きがいくつか集まったときに何かが出てくる。自分にやれることをやっていこうと思っています。

 聞いた話ですが、米国人の最も多くの人たちが一番信頼するのが「米軍」だと答えるそうです。私の米国の知人をみてもそれはうなずける。高給をもらわず、強ぶらず、自己抑制の効いていて、しかも積極果敢である。

 いわゆる昔のいい米国のリーダーシップが残っている。日本の霞が関にはそれに当たるものがない。

 宮家 絶対ない(笑)。

 葛西 ビジネスの世界はもっといません。リーダーを育てるには時間がかかります。

 中満 どんな職場組織でも、入って2、3年たつと「この人は将来リーダーになるだろうな」という人間は大体見えてくる。そういう人材を育てる意識的な努力がもっとなされた方がいい。要するに、どんどん責任を与え、失敗を含めて自分で学び取らせていく。そうした取り組みが霞ケ関はもちろん、ビジネスの世界でもなされていけば、将来のリーダーの卵が生まれてくるのではと思います。

 山折 歴史に学べば、日本の改革革命で最も見事な成功例は明治維新。あれは無血革命に近い。前提は江戸城無血入城です。そこに西郷隆盛(注4)と勝海舟(注5)というリーダーがいます。彼らが何を最終的に目標にしていたかというと、前述した聖徳太子の「和」の問題が出てくる。その意味で集団主義は非常に根が深い。

 私は、明治維新で示されたリーダーたちの一種の集団主義、和の精神は、いつでも死を覚悟していたと思う。

 よく非暴力、平和主義というとインドのマハトマ・ガンジー(注6)が想起されますが、ガンジーも死を覚悟し、最後は暗殺された。絶対平和主義を唱える日本人はそこを見ていない。日本人がこの甘さを乗り越え、その上で明治無血革命の集団主義、和の精神をどう質を高めて継承するかです。

 葛西 明治になって大久保利通(注7)は暗殺された。

 山折 毎日暗殺の危機感の中で活動していたわけでしょう。すごいと思いますよ、その精神力は。

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【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(12)

     日本人の医師にも素晴らしい方がおられるのですね。

世界に500人 「神の手」待つ

2007.12.16 03:31

このニュースのトピックス:第23回正論大賞

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顕微鏡を使って手術する福島孝徳さん=12月上旬、千葉県長柄町

「ゴッドハンド」(神の手)、「ラストホープ」(最後の希望)。米医学界でそう呼ばれる日本人がいる。米デューク大教授、ウェストバージニア大教授などの肩書を持つ脳神経外科医の福島孝徳(たかのり)さん(65)だ。

 手がける手術は国内外で年間約600件にも及ぶ。日本に来るのは年8回程度で、2~3週間の滞在中に全国10カ所前後の病院を飛び回りながら、1日3、4件の手術をこなす。

 「今、全世界で僕の手術を待っている患者さんが500人以上いる。手術依頼のメール、ファクスが毎週新たに50~60通も来る。対処しきれない」

 12月上旬、千葉県長柄町の塩田病院福島孝徳記念クリニックで行われた手術を見学した。

 最初の患者は三叉(さんさ)神経痛の60代の男性で、動脈硬化などを起こした血管6本で三叉神経がよじれるという「100人に1人のケース」(福島さん)だ。血管と神経が傷つかないよう保護されながら手際よく離されていく様子を見学者用のモニターで見ていると、この手術が実際は顕微鏡を使った微細な世界で行われているとは信じがたい。

 福島さんの両手とともに、両足も常に動き続けている。顕微鏡のズーム、フォーカス、電気メスなど複数のペダルを操作するためだ。その足は、特注品の白足袋(たび)を履いている。

 「白足袋を履くのは機能性ばかりじゃない。お能の舞台に上がるように、心を引き締めるためです。脳外科は、医者の技術一つで患者さんが元気に家に帰れるか、車椅子(いす)の生活になるか、まひが残るかが紙一重で決まるんですから」

 明治神宮の先々代の宮司である故福島信義氏の二男として生まれた。信義氏は明治記念館の館長も20年以上務めるなど、「明治神宮を復興し、その運営を成り立たせることに一生をささげた」人だ。多忙な父はあまり家庭を顧みなかったが、その代わりに「金のことは言うな。世のため人のために働け」という教えを息子に刻んだ。

 「私は土日も手術、夏休みも正月休みも一切とらない。手術前は、『一生懸命やりますから助けてください』と神様にお祈りします。世のため人のために朝から晩まで働いていれば、必ず神様が見ていて助けてくれる。明治神宮の神様は、心のよりどころであり、支えです」

 手術室での福島さんは冗舌だ。手術を進めながら現在行っている処置を英語で“実況”し、海外などから来た見学者のための説明も行う。余裕があり、上機嫌にも見えるが、看護師や若手医師に手際の悪さが出ると、とたんに厳しい叱責(しっせき)が飛ぶ。

 「言われたことをやるだけなら幼稚園児だ。看護師の免許を持っているんだろう」

 「止血ができていない。この処置で患者さんがどれだけ迷惑するか考えているのか」

 この日2件目の手術は、巨大な脳下垂体腺腫を患う30代の女性。他の大学系病院で2度手術を受けたが腫瘍(しゅよう)を除去できず、ホルモン治療の効果も得られなかった。

 鼻の穴を経由して頭蓋(ずがい)内の患部にメスを入れ、腫瘍をかき出す。「前の手術は2度とも腫瘍に達していないじゃないか」。さらにホルモン剤投与のため、腫瘍が変性してねばねばの状態になっており、摘出が困難を極める様子がモニターの映像から見て取れる。

 「治療方法が間違っている。最初から私のところに患者を送ってくれたら、一発で取れたのに。大学病院は患者を囲い込んで、やり方を知らないのにやるんだ。その治療で患者は一生苦しむかもしれないのに」

 怒りを吐き続けながらも、手術を進める両手両足の動きは休まない。「怒れる神」が、そこにいた。

 ■手術見学を禁止した教授たち

 福島さんは48歳のときアメリカに渡り、南カリフォルニア大学の臨床教授になった。それ以来、活動の拠点はアメリカだ。裏を返せば、日本では教授になることができなかった。

 「異端児」のレッテルがつきまとったからだ。東大医学部卒業後、研修医を経てドイツ、アメリカに5年間留学し、戻った東大病院で「日本の脳外科は戦前のままだ」と変革の必要性を主張した。教授は周囲との軋轢(あつれき)を案じ、学外の三井記念病院(東京)の脳神経外科部長に推した。37歳のときだ。

 そこで福島さんは、脳腫瘍(しゅよう)などを開頭せずに数センチの穴から摘出する「鍵穴手術」の開発に全力を注いだ。症例を集めるため手術件数は三井記念病院で年間600件、週末は他の病院でも患者を紹介してもらい、ピーク時で計900件にも達した。「世界各国から医者が手術を見に来た」という。

 「しかし、私を理解してサポートしてくれた教授は全国で2割程度だった。残り8割は医局の医者に『福島は特別変異だ。もっと平均的な脳外科を勉強した方がいい』と言い、『福島の手術を見に行くな』という教授も珍しくなかった」

 今年10月に開業したばかりの福島孝徳記念クリニックの北原功雄院長(48)は、苦笑しながらこんなエピソードを明かす。

 「テレビ局が取材で手術室に入るときに、見学者の中に『私を映さないで』という人がいる。『ばれたら破門になるから』と」

 福島さんはここでも怒りをあらわにする。

 「この手術は私のやり方でなければできない、ホテル代も払うから勉強に来てくれと言っている。それなのに他国からは教授が来ても日本人は来ないんだ」

 それでも「弟子」と呼ぶ医師が日本国内に20人程度いる。その一人が、前出の北原院長だ。1999年暮れ、初めて福島さんの手術を見た印象を、北原院長は「子供が初めてディズニーランドに連れてこられたような世界」と表現する。

 「美しいんです。手際のよさも、リズムも、血が全く見えないことも。今までの手術は何だったんだと思うほど衝撃だった」。それ以来、勤務がない日は「ストーカーのように追いかけて」手術を見学した。

 「福島先生の手術は、常にやり方が変化している。うまくいかなかった部分、もっと手際よくやれる部分を、日進月歩で改良している。65歳になった今も」

 福島さんは「医師がもっと柔軟に勉強できる環境を、日本でもつくらなければいけない」と主張する。

 「文部科学省は、一人の教授が独裁する大学病院の医局の体制を改める必要がある。韓国の脳外科には教授が5、6人いるし、ドイツは他大学の先生しか教授になれない。日本もそうした体制を見習うべきだ」

 見学した手術室。2人目の手術を終えた福島さんに、前日手術した患者の脳の写真が電子メールで届いた。患部が取りきれていない。険しい表情で「もう1度だな」とつぶやく。その足で、別の患者の家族へ手術の説明に向かった。隣の手術室には、3人目の患者も待っている-。

 “戦場”に立ち続ける姿がそこにあった。

 どうして、日本はこう古い慣習にしがみつくのでしょうか・・・。福島医師のような、方がもっと沢山、日本の医学会から輩出されると良いと思うのですが、今の大学病院の体制とかでは、無理でしょうねぇ・・・。

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2007年12月19日 (水)

【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋 番外(完)

  かなり、日本の現在の問題点が浮き彫りになってきましたが、果たして再生できるのでしょうか・・・。

異種交配”が独創性つくる

2007.12.18 03:46

このニュースのトピックス:トレンド

 三宅純という天才肌の音楽家がいる。49歳。テレビを見る人なら誰でも彼の作品を聴いたことがあるはずだ。

 「キリン一番搾り」から「レクサス」まで、過去4半世紀にソニー、松下、資生堂など2500作ものCM音楽を手がけ、カンヌ国際広告映画祭などで何度も受賞に輝いた男である。

 発表したアルバムは13枚、海外ではCMよりもアーティストとしての評価が高い。米国の大物音楽プロデューサーをして「誰よりもあらゆる音楽言語に通じ、それを操る才能を持つこの男と仕事がしてみたい!」と言わしめた彼は、日本では数少ない世界に通用するミュージシャンだ。

 三宅を知ったのは20年以上も前、六本木のライブハウスで彼の生演奏を聞いたときだった。甘美ながらも凶暴なサウンドに度肝を抜かれた。さまざまなジャンルを融合しつつ、それを超越するパワーと感性。こんな日本人離れした音楽家が日本にいるとは思わなかった。

 2年前、この風変わりな男がフランスに拠点を移し、パリ・東京を往復する放浪生活を始めた。彼は当時47歳、東京にいれば仕事はあるし、売れっ子だから生活にも困らないはずなのに…。なぜだろう。

 三宅は高校時代から早くもプロのトランペット奏者として活動、彼の才能を見抜いた日野皓正に勧められ、1976年にボストンのバークリー音楽大学に入学した。帰国後は演奏活動の傍らCMを含む作曲活動を始めた。当時はバブル絶頂期、CM業界は自由に曲を作らせてくれた。だが、そのうち自由度が少なくなっていった。

 三宅はこう振り返る。「レコード業界は売れるかどうかが唯一の価値基準になった。芸術性・創造性は追求せず、既存のジャンルの中でばかり販売競争している」。ヒット曲が出ると、二匹目のドジョウを狙って皆が似たような曲を作り始める風潮には閉口するという。

 「陸続きの国境がある欧州で、さまざまな芸術家たちと異種交配をしたかった」

 日本脱出の理由をこう語る。三宅のパリでの活動は実に刺激に富んでいる。ドイツ人の舞踏家が新しいプロジェクトを持ち込む。日本人の三宅が音を作る。チュニジア人が民族楽器を奏で始めた。ブラジル人とブルガリア人の歌手が呼ばれ、フランス人の作るコスチュームをまとったチベット人ダンサーが舞う。演出は誰もが尊敬するアメリカ人に決まった。複数の言語が飛び交う中、やがて彼らの心は一つになる。現場に決定権があるから、あっという間に素晴らしい作品が仕上がる。

 このようにヨーロッパでは人種、宗教、文化の異なる芸術家たちが集い、形式とジャンルを越えた“異種交配”が日常的に起きている。島国の日本ではあり得ないことだ。

 国内の一元的な音楽産業文化に閉塞(へいそく)感を覚えた三宅は、より風通しの良い地を求めて日本を脱出したのである。

 「日本の音楽業界は横並びを気にしながら走っている。出る釘は打たれる。独創性よりも経済の論理が重視されるので、個人の能力は伸びない。このままではいずれ衰退するでしょう」と彼は言う。これこそ現代日本の閉塞感を象徴するような話ではないか。

 ■「変わり者」をどう育てる

 三宅純は最近の心境をこうも語っている。

 「ヨーロッパに来て、音楽の良心を持つ『マッドでクレージーな』業界人が現場で強い権限を持っていることを知り、とてもうれしかった。一方、日本の音楽業界は目先の流行ばかり追い求め、若いミュージシャンの才能の芽を摘んでいるような気がします」

 「僕はCM音楽の作曲を通じて、世界中のさまざまな音楽様式を混ぜ合わせるスタイルを長年実験してきた。異種交配こそが創造性とパワーの源泉です。今の日本人はあらゆる分野で優秀ですが、パリから見ると、日本人はどこか『突出した決定力』に欠ける。もしかしたら、既存のフォーマットにとらわれ過ぎているからかもしれない」

 彼の言葉を聞いていたら、昔読んだ「『異脳』流出」という本のことを思いだした。青色発光ダイオードの実用化で有名になったカリフォルニア大学の中村修二教授ほか日本が世界に誇る7人の先端技術研究者が、なぜ海外で暮らし、日本に帰りたがらないのかを紹介した興味深いドキュメンタリーである。

 著者の岸宣仁氏は、これらノーベル賞級の科学者が日本を脱出する理由として、業績を客観的に相互評価できない日本の「もたれ合い社会」、画一的教育制度と大学内の上下関係、官僚の縦割り行政の三つを挙げ、こう指摘する。

 日本の閉鎖的な学界では独創的な発想を持つ無名の「変わり者」はなかなか評価されない。危機感を持った大学は優秀な研究者を招聘(しょうへい)するが、肝心の実験装置が整備されず、研究はできない。権限は予算を握る官僚が独占し、先端技術の現場の声は反映されない。

 これではトップレベルの「異脳」が日本を去るのも当然なのだろう。

 この本が描く最先端技術学界と三宅が憂う日本の音楽界とは、一体どこが違うのか。「独創性を殺す日本というシステム」という本書のサブタイトルは決して偶然ではない。

 両者に共通するのは、ずば抜けた才能を持つ「変わり者」をうまく育てられない日本社会の病根の深さではなかろうか。

 明治維新以来、日本人は欧米からの強い圧力の下、さまざまな異種配合を通じて日本独自のシステムを作り上げることにより、厳しい国際社会を生き延びてきた。しかし最近の日本人にはそうした危機意識が薄れつつあるのではないか。

 われわれがバブル崩壊を何とか乗り切り、これまでの居心地よい国内システムに安住している間に、世界では日本抜きで熾烈(しれつ)な大競争時代が始まっている。

 それにもかかわらず、日本社会から放出されるエネルギーは決して十分ではない。三宅の言うとおり、もし日本社会が閉塞(へいそく)しているのであれば、今こそ必要なのは自ら進んで既存の枠組みをぶち壊し、異種交配を進めていく「変人」たちではなかろうか。

 われわれ「凡人」が彼らを受け入れ、応援することができれば、日本の再生は十分可能だと思う。(寄稿 宮家(みやけ)邦彦)

                   ◇

【プロフィル】宮家邦彦

 宮家氏は元外務省中東アフリカ局参事官。現在立命館大客員教授、AOI外交政策研究所代表。54歳。

                   ◇

 ≪終了にあたって≫

 日本の劣化などに警鐘を鳴らしてきた「やばいぞ日本」(7月3日付開始)は本日、66回で終了します。

 このままでは、愛する日本は没落しかねないとの危機感から始めた連載企画は、惨状をもたらしているのが内向性、他者依存、国益意識のなさ、もたれ合い、官僚制度の機能不全などに起因するところが大きいと繰り返し提起しました。

 とくに教育では、ものを考える力が落ちている、しかり方を知らない親が増えているーなどの問題点がわかり、「人」がかけがえのない資産である日本の病根の深さを浮き彫りにしました。

 最終第5部では、こうした問題点を解決するための手がかりとして、異文化に飛び込む日本人などの心意気や気概を考えてみました。来年には新たな企画として、底力を掘り下げる予定です。

 20日付で宗教学者の山折哲雄、JR東海会長の葛西敬之、元外務省中東アフリカ局参事官の宮家邦彦、一橋大学客員教授の中満泉の4氏による座談会を掲載します。日本の現状や問題点、さらに解決への処方箋(せん)をどう考えるか、を提示します。

 忘れてしまった日本人の本当の心を取り戻せる日が来るのでしょうか・・・。

配布されている拳銃で自殺する警察官や立場を利用して女性にセクハラ等行為を犯す警察官・・・。

子供達を性犯罪に巻き込む教員・・・。

偽装・不正表示の多い食品会社・・・。

そして、国民・住民に対して尽くす筈の公務員・官僚の不祥事・着服・・・。

更に、一人で行くと申請書すらもらえない生活保護行政・・・。

患者さん全員が救済されない薬害肝炎の被害者の方々・・・。

独立行政法人の民営化に抵抗する人達・・・。

日本人は、個人の利益、会社の利益しか考えない人種になって本当に他人のためや、国益のために活動する政治家・官僚は、わずかしかいないのではないでしょうか・・・。

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2007年12月16日 (日)

【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(11)

   日本人でも、頑張っている人は、出来るものなんですね。

受精卵に娘の顔が重なった

2007.12.15 03:54

このニュースのトピックス:臓器移植

すさまじい国際競争が展開される中で、まずは日本の勝利だった。夢の再生医療を実現に近づけるヒトのiPS(人工多能性幹)細胞の作成に山中伸弥京都大学再生医科学研究所教授(45)が成功した。

 厳しい倫理的制約を逆手にとって、いち早く日本独自の発想で隘路(あいろ)を抜け出した。少数精鋭の態勢の中で、的確な洞察力を頼りに研究を進めるという不退転の努力が功を奏した。

 iPS細胞は皮膚などの体細胞に、リセットの作用がある遺伝子を導入して受精卵に近い細胞にもどす。

 現在、万能細胞としてよく研究されているES(胚(はい)性幹)細胞は、生命の萌芽(ほうが)とされる受精卵を壊して取り出す。このため、倫理的な問題が避けられず、別の方法での万能細胞の作成が待たれていた。

 山中教授が再生医療研究に挑むきっかけは、整形外科医時代に、リウマチなどの難病患者を診察し、「神経細胞などの再生医療の必要性を痛感した」ことだった。

 iPS細胞に直接結びつく発想は、研究室で顕微鏡をのぞき、受精卵を観察しているときに芽生えた。

 「ちょうど娘が生まれたときで、その顔と受精卵細胞の姿がダブってきました。受精卵もかわいい子供に育つはず。これを壊さないですむ方法はないか、と真剣に考えるようになりました」と振り返る。受精卵を使わない万能細胞を開発することへの情熱がわいてきたという。

 山中教授が強い動機に支えられて研究を重ねた京大再生研は、ヒトES細胞を国内で唯一培養し、配布する再生医療の拠点である。研究環境には恵まれたが、国の指針でヒトES細胞について厳しい審査があった。ヒト細胞を慎重に扱うのは当然とはいえ、ひとつの研究テーマに対し研究計画などの分厚い報告書を提出し、大学の倫理委員会と国のダブルチェックを受けるというシステムは研究の着手を遅らせた。

 「日本の研究は優れているが動物実験ばかり」との評価が出るほどだった。

 この中で山中教授はマウスの実験から得たデータをもとに、確実にヒトに応用できるものに絞り込んだ。幸い、これまでの常識と異なり、マウスとヒトの間に大きな違いがなく予想外に早く成功した。

 世界中から研究者と最新情報が集まる米国の研究所に拠点を持ったことも効果的だった。「米国内でヒトiPS細胞ができそうだ」と日本では得られない情報が舞い込み、論文作成を急ぐことができた。

 結果的には、その後の臨床応用という面でもかなり優位に立てた。たとえば山中教授のiPS細胞は成人の細胞から作成することができ、多くの患者に使える可能性があるが、米国は新生児の細胞からでしかできていない。

 米国はこれまでブッシュ政権がES細胞の研究に反対していたこともあり、倫理的問題がないiPS細胞には賛意を示している。膨大な資金と物量で圧倒するであろう米国に対し、日本は「オールジャパン」態勢で臨むしかない、と山中教授は強調する。だが、人材、資金、制度の制約をバネに新たな発想でリードするには限界がある。

 日本の科学技術政策も大きな転換点を迎えざるを得ない。

                   ◇

 ■オールジャパンで主導権を

 失った手足や病んだ臓器を細胞の増殖・分化により再生させる。再生医療が実現すれば、たとえば臓器移植でドナー(提供者)を待たずに手術でき、患者本人の細胞が使えれば拒絶反応もない。難病に苦しむ患者にとっては、大きな福音だ。医療産業にとっても多大な利益が予測される。

 しかし、再生医療は複雑な生命のシステムである細胞を扱うだけに、臨床応用までにいくつかのハードルがある。

 万能細胞を作成する際の倫理的、技術的な問題。臨床応用したときに、がん化するなど予想外の働きをしないかなどの問題だ。

 再生医療の有力な材料であるES(胚(はい)性幹)細胞は、受精卵を壊すことのほか、卵子の提供が母体に負担となるなど倫理的、医学的な問題の解決が迫られている。

 体細胞からクローン細胞をつくり、その細胞からES細胞を取り出す方法があるが、高度な技術が必要だ。クローンES細胞は動物実験では得られたものの、ヒトではできていない。この方法については、韓国のソウル大学の捏造(ねつぞう)事件が研究の進展に大きく影響した。

 山中教授が作成したヒトのiPS(人工多能性幹)細胞は、皮膚などの体細胞にリセット用の遺伝子を導入する方法なので倫理問題を回避できる。そのうえ、神経、心臓の筋肉、膵臓(すいぞう)などの10種類の細胞に分化できる能力も備えていることが実験でわかっている。新薬の効果や副作用を確かめる細胞としても有用だ。

 最初の発表では、作成に使った4種類の遺伝子にがん遺伝子が含まれていることが指摘されたが、すでにがん遺伝子を除き3種類の遺伝子セットでできるというデータを持っており、10日後に追加発表するという手回しのよさだった。

 これは、さらに数少ない遺伝子の導入でiPS細胞をつくることができるという科学的に重要な発見でもある。

 ライバルの米ウィスコンシン大のグループは、一足遅れてiPS細胞をつくったが、それは4種類の遺伝子を使っているとはいえ、一部は別の遺伝子だった。つまり、別の遺伝子セットも考えられることになり、日本は一歩リードしているものの油断はならない。

 山中教授は「別の遺伝子セットが有効で、そちらの方が臨床に役立つとわかれば、すぐに方向を切り替える」といさぎよい。それだけ、最終ゴールが勝敗を決めるということでもある。

 このような1日を争う競争の中で、今後、日本はリードし続けられるのだろうか。結果を早く出して特許を取得することなどは、その後の研究の進展や、産業化にも影響が出てくる。

 文部科学省は、異例の早さで対応し、科学技術審議会などで、緊急の支援策を練るとともに、再生医療研究の倫理面でのルール作りの見直しを始めた。

 1990年代に日本が全ヒトゲノム解読を先に提唱しながら、最終的に米国に主導権を取られた例もある。今後、世界に向けてプレゼンスを示す成果を期待したい。

 少し昔は、ビタミンを日本人がいち早く、発見したものの、学会への発表が遅れてしまい後塵を拝した過去があります・・・。

しかし、今回のips細胞により臓器移植できる技術が確立したとしても、日本の厚生労働省は過去、薬の認可がアメリカなどと比べて異常に時間がかかっているのが気になります。それさえ、クリアできれば、あらゆる病気で苦しんでいる方々が救われる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれませんね・・・。

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2007年12月12日 (水)

【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(8)

HONDAのASIMOも、第四世代となりかなり進化しているようですね。しかし、ロボットが進化すれば、職を失うという不安をもっている方々もいるようですが・・・。

鉄腕アトムの時代になった

2007.12.12 02:55

このニュースのトピックス:やばいぞ日本

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限りなく人間に近いロボットと並ぶ川人光男さん

 人の心を読むロボット開発で、世界を驚かせたのは、京都府の関西文化学術研究都市にある国際電気通信基礎技術研究所(ATR)脳情報研究所の川人(かわと)光男所長(54)らのグループだ。

 たとえば、じゃんけんで「ぐー」など頭に思い浮かべれば、内容に応じて脳内の血流や電磁場が変化する。その脳活動のパターンをfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)という診断装置や脳磁場を測るMEG(脳磁計)で外部から読み取り、解析して何を考えているかを突き止める。

 MEGを用いると、解析時間がわずか0・001秒というリアルタイムに近い速さにまで能力を高められた。

 この方法を使えば、体の不自由な人が、自在に介助役のロボットを動かせるなど幅広い用途が考えられる。

 欧米では、脳に電極を埋め込む形で研究されているが、ATRの成果は脳を傷つけないという点でも画期的だ。

 「ロボットが日本の主要な次世代産業になってほしい。そのためには脳に相当する機能の開発がもっとも重要ですが、他の部分より研究が困難であるのも現実です」と川人さんは語る。

 東大理学部で物理を学んだが、その分野では解明されていない人間の「内なる世界」に興味を持った。そこで、計算理論が生かせる脳の基礎研究のためにロボットで脳を再現するという独自の発想にたどり着いた。小脳の機能などを解明する一方で、人の行動を学習して見まねするロボットなども開発し、理論を実証してきた。

 ロボットへの思いは強い。「月に人を送ったアポロ計画のように、鉄腕アトムをつくるというすばらしい夢があれば、ロボットに熱中する研究者が増える。産業としても発展するでしょう」。そんな思いで提唱した「アトム計画」を実現すべく、川人さんらが手がける秘蔵のロボットがある。

 「CB」と呼ばれ、ひざを伸ばした二足歩行など限りなく人間に近い能力を備えている。

 「今度はバッティングをさせてみたい」。生来の野球好きで、研究所の野球チームの監督もつとめるが、そのさいもロボットの機能と関連付けて考えてしまう、と笑う。

 ロボット研究には国際性も欠かせない。グループの公用語は英語である。なにしろ、研究者15人のうち8割が欧米などから来た外国人。研究会からランチタイムまで英会話が続く。

 「日本人は毎日大変でしょうが、国際感覚や連帯感は十分に養われますよ」。川人さん自身は留学経験こそないものの、国際学会などで積極的に交流の輪を広げてきた。その秘訣(ひけつ)は「相互の信頼感」という。

 米国ロボット工学の第一人者、クリストファー・アトキソン・カーネギーメロン大学教授もその一人で、現在も共同研究を続ける。ノーベル賞元選考委員長も斬新な業績に関心を寄せ、川人さんはノーベルフォーラムで招待講演を行った。近く国際神経回路学会の最高賞であるガボール賞を受ける。

 「人型ロボットに対する世界の見方が変わり、重要視されています。これからは、脳研究の道具として利用するほか、情報通信の端末や脳で操作するロボット(BMI)としての役割がメーンになる」と明言した。

 ロボットを敵ではなく味方と考えてきた日本人のやさしさと努力が、実を結ぼうとしている。

■介護に省エネに広がる可能性

 自分の思い通りにロボットを操作する。必要な情報を提供し、困難な仕事を片付け、話し相手にもなってくれる。

 鉄腕アトムを夢のシンボルに続けられている日本の人型ロボット研究はこれまで、世界からは「なぜ経済的に非効率なものをつくるのか」と冷ややかにみられてきた。

 ところが、21世紀に入って二足歩行など人型ロボットの困難だった技術が確立され、人間と安全に共同作業できる可能性がみえはじめると事情は変わる。実用化に向けて経済産業省などの国家プロジェクトが組まれた。

 人間の能力を上回る単体のロボットは現段階ではできないため、当初、用途はエンタテインメントなどに限られるかにみえた。

 しかし、携帯電話やインターネットなどと連動した形のなじみやすい情報端末は、高度な情報環境を実現するユビキタス社会に役立ち、介護など高齢社会を支えるロボットも必要と用途が開けてきた。単独で判断して行動する能力は、すでに掃除ロボットなどに生かされている。

 最先端研究では、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)のほか、筑波大学の山海嘉之教授のグループのロボットスーツ「HAL」が海外から注目されている。人体に装着するタイプで皮膚から生体の信号を検出し、意思を読み取って筋肉のサポートをする。

 体の不自由な人を抱えあげたり、リハビリに使ったりの用途が考えられる。

 ロボットの基本的な技術の3要素は、全体の機能をコントロールする脳(人工知能)、視覚など周囲の状況を察知する知覚(センサー)、手足を動かす筋肉(駆動装置)といわれる。

 ただ、人と違和感がなく安全に使うには、これらの機能をコンピューター製造のようにただ組み合わせるのではなく、1ミリの狂いもなくコンパクトに納める技術が必要だ。そこは自動車産業に代表される日本のお家芸だ。世界の産業ロボット生産の過半数を占める日本の実力がいかんなく発揮される。

 一方で多大な先進技術を組み込むロボット研究からは、予想外の機能を発揮する産業のシーズ(種子)を生むことにもなる。

 すでに自動車や家電製品に還元され、安全性の確保や消エネなど性能の向上に貢献している。

 こうしたロボット市場は産業ロボットを含め5000億円だ。それが、2025年には、産業分野が1兆4000億円、公共サービス分野が約5500億円、介護など医療福祉分野が約9300億円、家庭に入る生活関連分野が約3兆3000億円と、合計で6兆円以上の市場に拡大するとの予測がある。

 経済産業省の技術ロードマップによると、2010年ごろからの普及をめざしている。家庭に入ることから、「次世代ロボット」の安全性のガイドラインもまとめている。

 アトムに始まり、アトムに行き着く人型ロボットの研究開発は、日本がリーダーシップを取れるポジションにいることは確かだ。そのためには、いくつかのブレークスルー(現状打破)が必要だ。明確な理想を掲げ、ロボット工学、材料分野をはじめ、医学など関連分野が結集して開発にあたることが、それを可能にする。

 一方、「ASIMO(アシモ)」は、

本田、ASIMOに共同作業をさせる技術を開発 協力して接客するデモも公開

2007年12月12日

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トレイを運搬したり、ワゴンを押すなどの作業に関する知能化技術も開発した

田技研工業は2007年12月11日、複数の人型ロボット「ASIMO(アシモ)」が人のいる場所で、自律的に協調しながら共同作業する知能化技術を開発したと発表した。2台のアシモが作業を分担して行うことなどが可能になった。本田技研工業は人と共存する環境での実用化に近づいたとして、「オフィスでの接客用として2010年代の早い時期の実用化を目指す」と初めて実用化の時期を明示した。

 新たに開発した共同作業機能は、ネットワークで結ばれた複数のアシモ同士が作業状態を常に共有。それぞれが最も効率の良い割合で作業を分担する。たとえば個々のアシモの現在位置と、作業をする位置までの距離を算出。バッテリー残量も考慮して、全体として最も時間効率の良い作業分担を導き出し、それに基づき各アシモが自律的に作業を行う。1体が充電中の場合は、他のアシモがサービスを提供するなど、たがいに協調して連続的に働くことができる。

 また、人の動きに応じて一歩下がって道を譲ったり、そのまますれ違ったりするなどの移動に関する知能化技術や、トレイを運搬したり、ワゴンを押すなどの作業に関する知能化技術も開発した。近づいて来る人をアイカメラで捉え、進行方向と速度から動きを予測し、人の動きを妨げない最適な進路をとる。また人とすれ違うための十分な場所がない場合は、一歩下がって道を譲る。

 このほか、アシモが自律充電するステーションも開発。バッテリー残量が一定値を下回ると、アシモが空いている最も近いステーションに移動し、立ったまま充電を行う。同社は新技術を搭載したアシモ2体が案内や飲み物を届ける作業の試験運用も東京・青山の本社2階ロビーで12日からスタートした。

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ホンダは「オフィスでの接客用として2010年代の早い時期の実用化を目指す」と初めて実用化の時期を明示

 ロボットが進化して生活が便利になると良いと思うのですが、どうしても映画『アイ・ロボット』等に代表されるロボット大原則の域を超えて、ロボットが自我に目覚めた場合の怖さを思い浮かべてしまいます・・・。

でも、同じく映画『アンドリューNDR114』のように同じく自我に目覚めて人間になりたいと願望するようになったり・・・。

映画でいうと、『ターミネーターシリーズ』も同じくロボットというか、コンピューターが自我に目覚めて人類との戦いを始めたり・・・。

なぜか映画の世界では、ロボットとかコンピューターは人類は保護しないと滅亡するようなストーリーのものが多いですね。『マトリックスシリーズ』でも、核戦争後、荒廃した地球で完璧にマシンが世界を支配しているようでしたし・・・。

でも、ロボットを敵ではなく味方と考えてきた日本人のやさしさと努力が報われて、日本人本来が持っている共存・優しさ・思いやりを持つロボットに育つといいですね!。

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2007年11月22日 (木)

iPS細胞:ヒト皮膚から万能細胞

  いよいよ、生体技術もここまで進歩してしまったのですね。しかし、実際に普及するまでには、まだ、かなりの時間が必要になるでしょう。

iPS細胞:ヒト皮膚から万能細胞 再生医療、本人の細胞で--京大など成功

◇ESよりも有望

 ヒトの皮膚細胞から、心筋細胞や神経細胞などさまざまな細胞に分化する能力を持つ万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作り出すことに、日米二つの研究チームが、それぞれ成功した。患者自身の遺伝子を持つ細胞を作り、治療に利用することに道を開く技術。クローン胚(はい)から作る同様の能力を持つ胚性幹細胞(ES細胞)と違い、作成に未受精卵を使うなどの倫理的問題を回避できる。拒絶反応のない細胞移植治療などの再生医療や新薬開発など、幅広い応用に向けた研究が加速しそうだ。

 京都大などのチームが20日付の米科学誌「セル」電子版に発表。米ウィスコンシン大などのチームが22日付米科学誌「サイエンス」電子版に発表する。

 京大の山中伸弥教授と高橋和利助教らは、体細胞を胚の状態に戻し、さまざまな細胞に分化する能力をよみがえらせる「初期化」には四つの遺伝子が必要なことを発見し、昨年8月にマウスの皮膚細胞からiPS細胞を作ることに成功。これを受け、世界の研究者がヒトのiPS細胞の開発を目指し、激しい競争を繰り広げていた。

 山中教授らは、マウスでの4遺伝子と同様の働きをするヒトの4遺伝子を成人の皮膚細胞に導入し、ヒトのiPS細胞を開発することに成功。この細胞が容器内で拍動する心筋や神経などの各種細胞に分化することを確認した。iPS細胞をマウスに注入すると、さまざまな細胞や組織を含むこぶができ、多能性を持つことが示された。

 一方、ウィスコンシン大のジェームズ・トムソン教授らは、胎児や新生児の皮膚細胞から、京大チームとは異なる組み合わせの4遺伝子を使い、iPS細胞を作ることに成功した。

 英紙によると、世界初の体細胞クローン動物、羊のドリーを誕生させた英国のイアン・ウィルムット博士は、今回の成果を受け、ヒトクローン胚研究を断念する方針を決めたという。クローン胚由来のES細胞より、iPS細胞の方が治療には有望と判断したためだ。

 一方、初期化に使う4遺伝子にはがん遺伝子も含まれ、発がんなどの危険性がある。今後は安全性の確保が研究の焦点となりそうだ。【須田桃子】

毎日新聞 2007年11月21日 東京朝刊

 ES細胞を使っての技術は受精卵を使用するため、倫理上の問題あったようですが、iPS細胞の技術はその点、クリアしているようです。

もし、iPS細胞を使って自分の細胞から、色々な筋肉・軟骨・神経細胞などができて、移植しても拒絶反応がないとか・・・。

今後、この技術を使っての治療が早く実現するといいですね。アメリカの大統領もこの技術に絶賛していたようです。

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